ストーリー
19世紀、スペインの田舎町。 音楽家を目指す才能あふれる青年パズと、文学を愛する幼なじみのセレステは、いつも「りんごの木の下」で、お互いの夢を語り合っていた。 音楽の道に進む事を選んだパズは、故郷を離れることになり、2人は大人になって、この木の下で再会しようと約束を交わす。 自分だけの音を見つけてこの場所に戻り、世界中の色々な話をセレステに聞かせると。
新しい世界に飛び出したパズは、様々な文化、芸術に影響を受ける事になる。 そして、めまぐるしい都会での生活の中で、恋することも覚えた。 気がつけば10年の月日が流れ、いつしかパズは、故郷へ残してきた母、そしてセレステの存在を忘れかけていた。
音楽家として成長めまぐるしいパズであったが、その才能をうらやむ者も存在した。 美術家リベルタのパトロンであるネグロは、若いうちにパズの才能を握りつぶしておこうと策略を練る。 そんな時、パズの母の病状を知らせに、パズの住む町を訪れるセレステ。 そこには、女性に囲まれて華やかに暮らすパズの姿が…。
果たして、パズはりんごの木の下で交わした二人の約束を覚えているだろうか----?
「魂の誕生=孵化」を描くイマジネーション舞台。